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原価公開システムの壁 [ハウスメーカー選び]

 かっぱ亭を抱える問題を解決するスキップフロアプランですが、まだ要望に添わない点や疑問点がありました。

・洋裁室が狭い。
 たった2畳の居室ってどうなんでしょう?

・書斎の造り
 かっぱの場合書斎は籠もれる空間にしたいので、締め切れる造りにしたいのですが、小屋裏に登る階段を設置した場合、それが可能かどうか。

・構造上の問題
 一階のLDKには外周部以外壁が存在しません。その上に複雑な構造のスキップフロアを乗せて大丈夫なのか?また、天井高1.6m位の中途半端な部屋は居室扱いとなるのか、納戸扱いになるのか。その場合の窓の大きさはどうなるか。

 とりあえず吹き抜けを無くして、全てスキップフロアとし、もう少し洋裁室をなんとかしたいと要望を出し、プランの微修正と見積もりをお願いしました。

 しかしK女史曰く。

 床面積が増えていますし、前のプランよりは高くなりそうです ( ̄^ ̄)

 う~ん。最初の見積もりより床面積が多少減っているとはいえ、前回見積もりのプランよりは床面積も増え、構造も複雑になっているのでアップしてしまうのでしょう。しかし、

 じゃあいくらになりますか  (・◇・ )?

と、簡単に聞けないところに、Beハウスの「原価公開システム」の壁があります。
 このシステムによる積算は、一つ一つの部材の数量と、その時の仕入れ単価を掛けて積み上げていますので、プランを変えると数量を拾い直さなければならず、大変な手間と時間が掛かるのです。このため簡単に見積もりを出すことができず、「総額いくらになるように」と調整することはほぼ不可能で、叩き台のプランで積算してみて、さあどうしましょうという事になります。かっぱの様に、プランを色々変えながら予算内に収めていこうとする操作は、Beハウスの最も不得手とすることだろうと思います。
 このシステムは、単価と数量が正確であれば透明性の高い見積もりとなりますが、部材の数量をどう拾っているかは示されておりませんでので、例えば間仕切り壁を1箇所省くことでどの位コストダウンできるかは、K女史にも分かりません。結局かっぱは「この仕様でこの価格」という風にトータルでしか比較できませんでした。
 他社で建てられた方のHPやブログの記事と比較すると、最終的に出てきたBeハウスの部材単価はかなり安かったのですが、予算に収まるかどうかぎりぎりで調整したいかっぱ達にとって、この「見積もりが仲々出てこない」というのはかなりのストレスになりました。

 逆にF建設を始めとする企画住宅の坪単価+オプションという積算方法は、内訳が全く分からないのですが、必要なオプションとその価格さえリストアップしてしまえば、すぐに総額を把握することができますので、プランを変更した場合、見積もりを貰わなくても総額の目処が付きます。こちらの場合は本体価格やオプションの積算ルールを詳しく調べ、なるべくコストアップせずに要望を満たす方法を考えることになります。タ○ホームで建てられた方のブログを見ると、積算ルールに則りながらコストアップさせない工夫が凝らされており(ある意味ルールの抜け穴を利用)、見ていて楽しくなります。

 まあ、通常は気に入ったプランの見積もりが予算を多少上回ったとしても、「まあいいか」と決めてしまう場合が多いと思いますので、逆に「予算厳守」を掲げるかっぱ達にBeハウスは戸惑ったかも知れません。

 どうすればコストダウンできるかK女史に尋ねると、住設をこれ以上落とすのは、総額から見た家のレベルを考えるとバランスが悪くなるので得策ではなく、延べ床面積を小さくするのが一番良いだろうとのこと。

 延べ床面積を減らすために削っても良い場所・・・

・二階のホール(既にホールとは言えない面積になっている)
・物干しスペース(代わりにどこかにパイプを設置)
・一階納戸の面積縮小
・LDKの面積縮小

といった所でしょうか。
 一度広いプランを見てしまうと、削る作業は身を切られる思いなのですが、(><) 既に打合せを開始してから3箇月。K女史はかっぱ達の要望を良く理解してくれていると思いますので、修正案に期待しました。

 今日は午前中いろいろあって・・・二日酔い・・・ 現場に行けず、午後から差し入れのお茶とビールを持って出掛けたのですが、誰もいませんでした。いつもは土曜の午後でも仕事をしているのに・・・  _| ̄|○

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plusgate

見積もりの方法によって値段が変わるのは僕としては
正直、納得できないんですが、やり方によっては
安くなるっていうのが怖いですね。
ということは逆もありえるってことですもんね。
by plusgate (2007-08-06 16:55) 

kappa

plusgateさん、こんにちは。
私も以前工事の積算をやっていたのですが、本来は積み上げ方式であるべきだと思います。ただBeハウスの場合は、歩掛かりが示されていないので、数量の妥当性が検証不能な、ある意味中途半端な積算なのです。ただ、一般の顧客はそこまで求めていないとは思います。
企画住宅の積算ルールも不思議な所があります。翌日記しているF建設のプランで、二階の納戸の天井を1.4mにするというのは、普通の感覚だと「馬鹿じゃないか」と思われるでしょうか、これをすることによって工事費が50万円近く安くなるのです。
by kappa (2007-08-06 19:45) 

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