契約仕様と請負価格 [仕様と価格]
今日は契約時の家の仕様と価格についてまとめました。このページだけで概略が分かる様に、これまで記した部分も簡単に再掲しています。
2×4工法(省令準耐火)
2×4は木造在来工法に比べて耐震性に優れている反面、耐力壁をバランス良く配置する様に規定されていますので、ビルトインガレージ等の大開口部や、間仕切りのない大部屋は設けにくくなります。最近では在来工法の自由度を保ちつつ強度を高める工法も多く見られます。
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省令準耐火構造なので一般の木造住宅に比べて火災保険が割安です。保険期間30年で20万円弱の節減になります。
火災保険保険料比較
また、普通の木造住宅より天井が高い、いわゆるハイスタッド構造です。1階の天井高は2m55cm、2階は普通の2m40cmとなります。同じ床面積でも空間の拡がりが感じられる様に、Beハウスではこれを普通に採用しているそうです(監督談.1階天井高についてはもっと高くしているメーカーもあります)。
延べ床面積:39坪
バルコニー:2.75坪
吹き抜け:0.75坪
小屋裏:7.75坪
ポーチ:1.5坪(屋根掛かり)
施工面積合計:50.75坪
基礎:鉄筋コンクリートベタ基礎(防湿ビニールシート下地)刷毛引仕上
GL+400 立上り幅150mm ベタ基礎耐圧盤厚170mm
断熱:基礎下全面にスタイロフォーム3種50mm
基礎立上り部分にスタイロフォーム3種50mm
発泡ウレタン隙間充填
建物外周部:ロックウール 90mm
2階天井:ロックウール 90mm×2
勾配天井の場合:スタイロフォーム3種100mm
気密工事:外周+2階天井アルミ気密シート(1階床を除く)
勾配天井部分以外は次世代省エネ基準の仕様規定を満たしています。この仕様でQ値を計算すれば、楽々性能規定(2.7以下)をクリアすると思います。
気密施工は公庫仕様書に準拠しています。次世代基準のC値5.0というのは非常に緩い値なので、「次世代省エネ基準達成(省エネルギー対策等級4)」という謳い文句が欲しいだけであれば、気密シートや気密コンセントを使用しない工法で「認定」をとることも可能です。しかしC値は2.0を切る位でないと、効果的な換気は期待できないと言われています。工法認定を取っている大手ビルダーが、住宅の気密性をどの程度重視しているかは、目標とするC値で判断できるのではないでしょうか。
気密評定(少し古いデータです)
防腐防蟻工事:GLより1mまでひば油塗布
外壁下地:構造用合板9.5mm+透湿防水シート
換気工事:床下、給気4ヶ所(手動開閉タイプ)
1階換気:常時換気扇(キッチン・UB・トイレパイプファン)
1階給気:エアスリット
2階換気:集中換気システム(居室×3・ホール・小屋裏)
2階給気:壁パッコン(居室×3)
2階換気:常時換気扇(トイレパイプファン)
キッチン:シロッコファン(常時換気)
サッシ:【新日軽】アルプラクラス K-3,Low-E,防犯ペアガラス
玄 関:【新日軽】ユピテルⅢ23 玄関ドア K-3
構造材:土台404 JWOOD,その他SPF JグレードKD材,ノボパン構造用パネル9mm
火災報知器:煙感知器(1階和室・2階階段・2階洋室×2・2階主寝室)
外部給排水:根柱水栓(洗い場付)1ヶ所・散水栓1ヶ所
屋 根:平板瓦
屋根下地:構造用合板12mm下地+EXルーフ+パーティクルボード
軒 天:防火軒天井12mm フラット無塗装品
外 壁:【ニチハ】モエンサイディング,ガルバリウム鋼板(無地)
面格子:サッシ一体型(3箇所)
シャッター:手動サッシ一体型(3箇所)
インターホン:カラーモニター付
物干金物:【新日軽】折りたたみ式壁付タイプ
1Fトイレ:【TOTO】NEW ZJ(Z1同等品)【INAX】タオルリング,ペーパーホルダー
2Fトイレ:【TOTO】NEW ZJ(Z1同等品)【INAX】タオルリング,ペーパーホルダー
1F洗面台:【INAX】きらめき(間口900)3面鏡(全収納タイプ)
引出タイプシングルレバー洗髪シャワー水栓
【INAX】小型多目的流し(スロップシンク)
2F洗面台:【ミカド】TLCF(間口750)
ユニットバス:【INAX】ルキナ PCX 1616LBSH 暖房乾燥機,断熱浴槽
キッチン:【ミカド】ノーティル I型L2550 オールスライドタイプ,ステンレスカウンター
→後にベルテクノのオーセントシリーズに変更
【松下電工】IHヒーター,【松下電器】食洗機
シロッコファン(常時換気)
【ミカド】キッチンパネル
給湯器:エコキュート370L フルオート通信型リモコン
床暖房:【エナーテック】電気蓄熱床下暖房システム
床仕上:【ウッドワン】サクラV プロテクト3・・・普通の合板フローリングです
階 段:1-2階 造作ストリップ階段, 2-3階 【ウッドワン】システム階段
クロス:ビニールクロス・・・量産品です
造作建具:玄関収納、キッチン収納、キッチンカウンター、レンジ用カウンター、
洋裁室カウンター、物入れ収納棚×3箇所
その他:ホシ姫サマ、置き畳、床下収納、小屋裏点検口など
以上、契約時の建築請負価格は税込みで1,887万円でした。
この中には、建築本体価格、会社経費、工事雑費(外部給排水工事、地盤調査、JIO費用等)、登録諸費用(建築確認、検査申請等)が含まれます。住設や内部建具等は後で追加とならない様に、細かいものまで必要と思われるものは全て契約時の請負費に入れました。
逆にここに含まれない費用は、印紙代(15,000円)、地鎮祭費用(30,000円)、仮設電気・水道料(掴みで50,000円)、登記費用(自分でやるつもり)、エアコン、カーテン、照明、アンテナ引込費、残土処理費、などです。
一気に書いて疲れました。 (;´o`)
最後に今日撮った外壁をアップしておきます。
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最後の写真はまさに「見上げた、我が家」ですね~。
by アキラ (2007-09-05 13:04)
アキラさん、こんにちは。
実は、でこぼこがちょっと気になって撮った写真なのですが、意外と面白かったのでアップしてみました。
でこぼこは手直しして頂けるそうです。 (^_^)
by kappa (2007-09-05 21:08)
省令準耐火構造で保険料割安。 リスク細分化されているのですね。
by オイルヒーター (2009-10-15 19:16)
オイルヒーターさん初めまして、
省令準耐火構造、最近は在来工法でも見られるようになりました。
家作りはトータルで考えるべきだと思うので、火災保険の金額も検討に入れるべきだと思うのです。
nice!とコメントありがとうございました。
by kappa (2009-10-15 20:18)