素敵な提案 [着工まで]
内外装の打合せがほぼ完了して後は建築確認申請という段階で、担当設計士から一つ提案がありした。
内容はリビングのストリップ階段横の壁は一階床から二階天井まで続くので、ここを珪藻土壁として家の見せ場としたらどうかというもの。また、リビング階段の手すりも造作として、デザイン案を頂きました。
これにはちょっとジーンときました。
着工前の打合せもほぼ終了し、あとは図面の通りに施工すれば顧客からは何の文句もでない状態ですから、設計士とすればそのまま仕事を進める方が遙かに楽です。
にも関わらず、シンプル過ぎて味気のないかっぱ亭の内装を気にしてくれ、何とかしようと一所懸命考えてくれる。しかも打合せの当初、妻が出来ればリビングを珪藻土の壁にしたいと言っていたのを覚えていてくれた。
僅かな費用負担は伴いましたが、勿論二つ返事でお受けしました。
Come back!
この珪藻土壁、今週の日曜日に最終的な詰めの打合せをインテリアコーディネイターさんと行い、塗布する材料を、より自由な色合いを出せるアッシュライトという、火山灰を原料の一部に使ったものに変更し、色合いも落ち着いた薄いイエローにしました。
珪藻についてはその調湿効果と発ガン性疑惑について賛否両論があり、かっぱも「信じない」シリーズで取り上げようとしましたが、採用に至らなかったので、ここで詳しく述べることは控えます。
ただ、定性評価と定量評価にも記しましたが、ホルムアルデヒドにしろ珪藻にしろ、確率的影響で発ガン性などの危険性を持つものを、全て排除するという評論家的な考え方には賛同しかねるのです。レントゲン、バリウム、航空機に搭乗した際の放射線(地上でも浴びていますが上空ではより強くなります)などは、一定の確率で人体に悪影響を及ぼしますが、定量的に評価した発生確率が許容できる範囲内であるから、被爆が認められているのです。24時間換気を考慮した上で、予想される摂取量を推定し、その量について人体に及ぼす危険性を評価するべきだと思います。
提案頂いた内容では、リビング階段の手すりも、手すりこがシンプルな格好いいものだったのですが、ここは小さい子供が誤って手すりの間から落ちない様に、手すりこを追加してもらいました。
格好いい提案を実用本位に変えてしまっているかっぱ達。
chin-papaさんじゃないけど、どうか珍プルモダンにだけはなりませんように。
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