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残念な外壁 [完成後]

 先週家の各項目に対する予算配分の考え方について記しました。
 ご自分で改築を手がけられているしゃくとりむしさんは、同じような発想で予算配分をサルに例えて分かりやすく記されています。改築日記~セルフリノベーション~

 予算が1000万円台(二千万円以下)と限られている中、次世代準拠の50坪だかの家を建てようとしているので、当然予算的に手薄になる部分が出てきます。

 かっぱ亭の場合、それは外壁でした。

 住んでからのメンテナンス費用を抑えたいと、大抵の方は思うでしょう。かっぱも例外ではありません。
機能と耐久性を考えれば、最もコスト・パフォーマンスの良い素材はガルバリウム鋼板だと思います。傷やもらい錆び等が無ければ、サイディングや塗り壁より高い耐久性を持ちます。しかしかっぱ亭の場合は屋根材に、耐久性に最も実績がある瓦を採用したので、外壁にガルバは似合いません。それとかっぱの好みもあり、アクセント部分を除いて窯業系サイディングが使われています。
 サイディングで最も頻繁にメンテナンスが必要な部分は、サイディング同士の隙間を埋めるコーキングと言われています。最近のコーキングは性能が良くなって、10年位は持つようですが、定期的に打ち換えが必要で、その際に足場を組む必要が出てきます。この足場設置費が結構な額になるそうです。
 また、サイディングはセメントでできていますので、素材的には水を透します。そのため撥水性の塗装が施されますが、塗装は段々はげてきますので、定期的な塗り替えが必要になります。この塗り替え費用が1回に百万円前後も掛かってしまうので、サイディングメーカーは耐久性のある塗装を施した製品を開発しています(ニチハならハイパーコート、クボタ・松下ならセラ)。また、汚れが付きにくい(落ちやすい)塗装もあります(ニチハならマイクロガード、クボタ・松下なら光触媒)。
 機能面だけを考えれば、撥水性が失われないことが重要なので、少なくとも前者の塗装を施した製品を使いたいものです。
 しかしかっぱは契約した当時、これらの機能の差を良く知らず、サイディングの差は主に装飾性と防汚性の違いだと考えていたので(実際そう記しているページもあったのですが)、耐候性塗装を施した製品で見積もってもらっていませんでした。かっぱがこれに気が付いたのは仕様部材の打合せが終わり、建築確認申請を出した辺りでした。タイミング的には着工前でしたのでサイディングをグレードアップすることは可能ですが、調べてみると耐候性塗装を施した製品は、サイディング自体のグレードも高く、かなりの差額(定価の差と見積金額から考えて、50万円程度?)になりそうです。既に予算的な余裕はなく、外壁材をアップするならどこかをダウンさせなければなりませんが、元々豪華な設備は入れていませんので、切り代がありません。これが契約前ならば床面積を少し小さくする等で調節できるのですが、既に間取りは確定していますので出来ない相談。結局そのままになってしまいました。
 サイディングを施工した業者さんの話では、この製品でも10年は大丈夫と言ってましたので、塗り替えとコーキング打ち換えの時期は合わせられそうですが、そうであれば耐候性塗装品は15年位塗り替え無しでいけるのではないでしょうか。最初の塗装が剥げてしまえば、塗り替え後の塗装の持ちは同じだろうと思いますが、耐候性塗装製品を入れることで塗り替え1回分(百万円?)は節約出来そうです。投資効果は明らかで、返す返すも残念です。

 参考:各社のメンテスケジュール表です。

 本当にこの通りかどうかは怪しいと思いますが、差は出てくると思います。結果は10年後に出るのでしょうが、もう一度やり直せたらどうしたでしょう。
 蓄熱式床下暖房を諦めて、普通の蓄熱暖房機にグレードダウンし、浮いた予算を外壁に廻したかも知れません。 定価ベースでかっぱが最もコスト・パフォーマンスの良さそうだと思うものは、クボタ松下の「セラ」シリーズでしょうか。

 でも床下からのほのかなぬくもりも捨てがたいし、とても悩むでしょうねぇ・・・

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