全軍撤退40時間 [その他]
隊長、本部から撤退指令が出ております。
おお、遂に出たか。待ちかねておったぞ。
よ~し、やわらか戦車部隊、全軍退却じゃ。しんがりはワシが努めることとしよう。
といっても遠征隊は隊長一人だけです。
どうでも良い。とにかく空軍基地に急げ。
ブラジリアンポインターの運ちゃん、ご機嫌ですね。
恐らくチップが効いたのじゃろう。調子に乗りおって、写真を撮ったあとグ~サインまで出しよった。
そう言えば滞在中いろいろな所でグ~を見たぞ。どうやらこの国では一年遅れで流行っているようじゃ。
エドはるみさんが来たら一躍人気者ですね。
そうじゃの。
タクシーと言えば、ブラジルはサトウキビの生産が盛んなので、これを原料としたバイオ燃料であるエタノールを車の燃料に積極的に使っておる。そのためガソリンスタンドでも2種類の燃料が売られているのじゃ。
ガソリン車、エタノール車、両方を混合できる車の3種類あると聞いています。
エタノール車は馬力が無いので今はガソリン車と混合車が主流だそうじゃ。価格としてはエタノールの方がかなり安く設定されているので、馬力を取るか、燃費を取るかの選択じゃ。しかしバイオ燃料の利用は地球温暖化防止に有効なのじゃから、日本ももっと積極的に推進するべきじゃ。
ガソリン業界が反対しているようですが、一業界の利益確保より、もっと大局的な目で国政を見て欲しいですね。
それで撤退は無事完了したのですか。
うむ、ブラジリアは首都なのに、空港は閑散としておった。
ブラジルでのフライトは日本とはかなり違うのですか。
大して変わりはない。サンパウロまでは地元TAM航空のA320、日本でも地方便で使われおる機種じゃ。
機内食は飲み物とスナックですか。
2時間にも満たない飛行時間なので致し方なかろう。しかし飲み物は何度もサービスしに来ておった。飲み物を1杯しか出さず、短距離便はそれすらない日本の国内便とは大違いじゃ。
サンパウロ空港はどうでした。
どちらかと言うと殺風景じゃ。
搭乗待合室付近に免税店は沢山あるが、軍備増強のための補給物資を売る店舗が少ないのには驚いた。ブラジリアの街でも殆ど見かけなかったし、ブラジルは観光産業に余り力を入れていないのかも知れん。
結局サンパウロではお土産は買えなかったのですね。
うむ、結局現地通貨(レアル)を余らしてしまったわい。最後に、街で30円位で売っていた小さいチョコバーが400円位で売られており、それを買うことは出来たのじゃが、男の意地で買わんかった。
ワシントンへはUAのB777、これも日本でお馴染みじゃな。
驚いたことに、飛行機に乗り込む前に、再度荷物検査が行われおった。手荷物のバッグを開けていろいろ見られたぞ。どうせなら使用済みのステテコを入れておいてびっくりさせてやれば良かったかのぉ。
みだりに刺激しない方が得策です。しかしアメリカは、ブラジルのセキュリティチェックを信用していないのですね。
うむ、ここまでする必要があるのじゃろうか。結局特に問題もなく全員乗れたのじゃが。
ところでUAの機内食を美味しいという人は余りいないですね。
うむ、悪名高き機内食。このディナーメニューはまあまあじゃったが、ランチメニューは頂けないものもあるな。
それより機内が結構揺れたのが気になった。電柱組め、こんな所にまで爆雷をまきおって。
いや、最近は燃料費節約のため、雲を回避しないで真っ直ぐ突っ込むことも多いようです。
乗り心地より経済性か。世も末じゃな。
トランジットはワシントン空港じゃが、何故か入国手続きが必要で、これに1時間以上も掛かってしまった。飛行機1機分の乗客でこれじゃから、複数の飛行機が同時に到着したら2~3時間待つ場合もあるかも知れん。
トランジットで入国審査が必要な国なんてアメリカだけじゃないですか。
うむ、そのせいで飛行機に乗り遅れる人もいるそうじゃ。毎回指紋と顔写真を撮られるし、単なるトランジットならアメリカを経由しない方が遙かに気分良く遠征が出来る。ブラジルへの経由地もカナダ、ポルトガル、ドバイなど、アメリカを通らない行き方がいくつもあったので、そちらにすれば良かったのう。
今更文句を言っても仕方ありません。
ワシントン空港も閑散としていたのじゃが、搭乗待合室にトリが住んでおった。
トリですか?
行きにも見かけたが恐らくスズメじゃろう。乗客の食べこぼしと水飲み場の水で生きながらえているようじゃ。
厳重なセキュリティチェックもトリには通用しないようですね。。
成田行きもUAのB777。この便だけ通路側の席が予約出来なかったのでいやな予感がしておったのじゃが、案の定ほぼ満席じゃった。
これに乗れば日本に着くのですから贅沢は言わないことです。
そうはいかん。帰りの機中が最も細菌部隊の攻撃を受けやすいのじゃ。
それでどうだったのです。
うむ、機内食が行きと同じでちょっと悲しかったぞ。
いや、そのことでは無く・・・
分かっておる。意識過剰かもしれぬが、やはり咳をしている乗客がいると気になってしまうな。 何せ狭い密室に13時間も閉じ込められるのじゃ。たとえマスクで防ごうとしても不織布ではウィルスは防御できんじゃろ。
気持ちは分かりますが、こればかりは自分の努力で何とかなる問題では無いですからね。
それもそうじゃ。
まあくよくよしていても、成るようにしか成らんわい。成田の機内検疫も形だけ。結構な長旅じゃったが、
かっぱ軍曹、恥ずかしながら帰って参りました (*^▽^*)>>
ご苦労様でした。ところで隊長は今後どうされます。
仕方なかろう、潔く二階に蟄居じゃ。
座敷牢が確保できるという点では、家を建てておいて良かったですね。
うむ。これがワンフロアのマンションだったら隔離の意味も薄れるが、幸い寝室は独立しておるし、換気システムのおかげで他の部屋に排気が流れることもないじゃろ。
トランジットの待ち時間も含めたフライトが34時間、door to door で40時間の移動はさすがに疲れました。これから暫く家では蟄居、職場は自宅待機などの措置を設けていないので出勤しますが、マスクを着用し、なるべく人と接しないように注意しなければなりません。ともあれ何とか帰宅できてほっとしております。大変な時期の出張でしたが、命令されれば断れないのがサラリーマンの悲しいところ。ご心配頂きました皆様、ありがとうございました。
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おお、遂に出たか。待ちかねておったぞ。
よ~し、やわらか戦車部隊、全軍退却じゃ。しんがりはワシが努めることとしよう。
といっても遠征隊は隊長一人だけです。
どうでも良い。とにかく空軍基地に急げ。
ブラジリアンポインターの運ちゃん、ご機嫌ですね。
恐らくチップが効いたのじゃろう。調子に乗りおって、写真を撮ったあとグ~サインまで出しよった。
そう言えば滞在中いろいろな所でグ~を見たぞ。どうやらこの国では一年遅れで流行っているようじゃ。
エドはるみさんが来たら一躍人気者ですね。
そうじゃの。
タクシーと言えば、ブラジルはサトウキビの生産が盛んなので、これを原料としたバイオ燃料であるエタノールを車の燃料に積極的に使っておる。そのためガソリンスタンドでも2種類の燃料が売られているのじゃ。
ガソリン車、エタノール車、両方を混合できる車の3種類あると聞いています。
エタノール車は馬力が無いので今はガソリン車と混合車が主流だそうじゃ。価格としてはエタノールの方がかなり安く設定されているので、馬力を取るか、燃費を取るかの選択じゃ。しかしバイオ燃料の利用は地球温暖化防止に有効なのじゃから、日本ももっと積極的に推進するべきじゃ。
ガソリン業界が反対しているようですが、一業界の利益確保より、もっと大局的な目で国政を見て欲しいですね。
それで撤退は無事完了したのですか。
うむ、ブラジリアは首都なのに、空港は閑散としておった。
ブラジルでのフライトは日本とはかなり違うのですか。
大して変わりはない。サンパウロまでは地元TAM航空のA320、日本でも地方便で使われおる機種じゃ。
機内食は飲み物とスナックですか。
2時間にも満たない飛行時間なので致し方なかろう。しかし飲み物は何度もサービスしに来ておった。飲み物を1杯しか出さず、短距離便はそれすらない日本の国内便とは大違いじゃ。
サンパウロ空港はどうでした。
どちらかと言うと殺風景じゃ。
搭乗待合室付近に免税店は沢山あるが、軍備増強のための補給物資を売る店舗が少ないのには驚いた。ブラジリアの街でも殆ど見かけなかったし、ブラジルは観光産業に余り力を入れていないのかも知れん。
結局サンパウロではお土産は買えなかったのですね。
うむ、結局現地通貨(レアル)を余らしてしまったわい。最後に、街で30円位で売っていた小さいチョコバーが400円位で売られており、それを買うことは出来たのじゃが、男の意地で買わんかった。
ワシントンへはUAのB777、これも日本でお馴染みじゃな。
驚いたことに、飛行機に乗り込む前に、再度荷物検査が行われおった。手荷物のバッグを開けていろいろ見られたぞ。どうせなら使用済みのステテコを入れておいてびっくりさせてやれば良かったかのぉ。
みだりに刺激しない方が得策です。しかしアメリカは、ブラジルのセキュリティチェックを信用していないのですね。
うむ、ここまでする必要があるのじゃろうか。結局特に問題もなく全員乗れたのじゃが。
ところでUAの機内食を美味しいという人は余りいないですね。
うむ、悪名高き機内食。このディナーメニューはまあまあじゃったが、ランチメニューは頂けないものもあるな。
それより機内が結構揺れたのが気になった。電柱組め、こんな所にまで爆雷をまきおって。
いや、最近は燃料費節約のため、雲を回避しないで真っ直ぐ突っ込むことも多いようです。
乗り心地より経済性か。世も末じゃな。
トランジットはワシントン空港じゃが、何故か入国手続きが必要で、これに1時間以上も掛かってしまった。飛行機1機分の乗客でこれじゃから、複数の飛行機が同時に到着したら2~3時間待つ場合もあるかも知れん。
トランジットで入国審査が必要な国なんてアメリカだけじゃないですか。
うむ、そのせいで飛行機に乗り遅れる人もいるそうじゃ。毎回指紋と顔写真を撮られるし、単なるトランジットならアメリカを経由しない方が遙かに気分良く遠征が出来る。ブラジルへの経由地もカナダ、ポルトガル、ドバイなど、アメリカを通らない行き方がいくつもあったので、そちらにすれば良かったのう。
今更文句を言っても仕方ありません。
ワシントン空港も閑散としていたのじゃが、搭乗待合室にトリが住んでおった。
トリですか?
行きにも見かけたが恐らくスズメじゃろう。乗客の食べこぼしと水飲み場の水で生きながらえているようじゃ。
厳重なセキュリティチェックもトリには通用しないようですね。。
成田行きもUAのB777。この便だけ通路側の席が予約出来なかったのでいやな予感がしておったのじゃが、案の定ほぼ満席じゃった。
これに乗れば日本に着くのですから贅沢は言わないことです。
そうはいかん。帰りの機中が最も細菌部隊の攻撃を受けやすいのじゃ。
それでどうだったのです。
うむ、機内食が行きと同じでちょっと悲しかったぞ。
いや、そのことでは無く・・・
分かっておる。意識過剰かもしれぬが、やはり咳をしている乗客がいると気になってしまうな。 何せ狭い密室に13時間も閉じ込められるのじゃ。たとえマスクで防ごうとしても不織布ではウィルスは防御できんじゃろ。
気持ちは分かりますが、こればかりは自分の努力で何とかなる問題では無いですからね。
それもそうじゃ。
まあくよくよしていても、成るようにしか成らんわい。成田の機内検疫も形だけ。結構な長旅じゃったが、
かっぱ軍曹、恥ずかしながら帰って参りました (*^▽^*)>>
ご苦労様でした。ところで隊長は今後どうされます。
仕方なかろう、潔く二階に蟄居じゃ。
座敷牢が確保できるという点では、家を建てておいて良かったですね。
うむ。これがワンフロアのマンションだったら隔離の意味も薄れるが、幸い寝室は独立しておるし、換気システムのおかげで他の部屋に排気が流れることもないじゃろ。
トランジットの待ち時間も含めたフライトが34時間、door to door で40時間の移動はさすがに疲れました。これから暫く家では蟄居、職場は自宅待機などの措置を設けていないので出勤しますが、マスクを着用し、なるべく人と接しないように注意しなければなりません。ともあれ何とか帰宅できてほっとしております。大変な時期の出張でしたが、命令されれば断れないのがサラリーマンの悲しいところ。ご心配頂きました皆様、ありがとうございました。
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無事ご帰宅されたようで何よりです。
新型インフルエンザが流行りだしたので
時期も悪かったけど
感染しなくてよかったですね。
街中でもブラジル人のグーをよく見かけます。
あいさつ代わりなんでしょうね。
by 肉球 (2009-05-28 00:46)
無事帰宅され何よりです。
日本人がインドに行くと飛行機を降りたとたんにカレーの匂いがすると聞きますが、ブラジルの匂いはどうだったでしょうか?
また海外の方が日本に来ると、同じように納豆の匂いがすると聞きましたが、感じましたか?
PS.
私の住む高浜市は自動車産業の影響で日系ブラジル人の多い市なのですが、昨年秋以来随分人数が減りました。(うちの会社でも待つ手働いていた日系ブラジル人がいました。)
昔はこの長旅を船で渡ったのですからたいしたものですね。
by たいせい (2009-05-28 09:13)
お帰りなさい(^▽^)
40時間の長旅、お疲れ様でしたm(_ _)m
それにしても会社お休み取れないもんなんですねぇ。
今日は時差ぼけもあっておつらいでしょうに、ゆっくり休んでもいられないんですね。
疲れが溜まって抵抗力も落ちてるでしょうから、新インフル以外の普通の風邪等にもお気をつけくださいね。
by さちこ (2009-05-28 13:09)
隊長~、おかえりなさいませ。
長旅、お疲れ様でした。
ご無事で何よりです。
マスクしてるのも日本人だけらしいですね。
機内食も美味しそうでしたが、やはり本場のシュラスコは、すごく羨ましいデス(^-^)
by kurizo (2009-05-28 18:03)
お疲れ様でした~!10年以上海外に行っていないトーゴです。
国内でのインフルエンザ情報は、事態の展開をよそに収束に向かいつつあるようです・・。「季節性のものと大差ない」ということで、一気にマスコミさんも冷めてしまったのでしょうか・・・。
そんな折、お休みがとれないカッパさんにエールを送ります。
時差に負けるな!ガンバレ~!!
by トーゴ (2009-05-28 21:08)
南米の人から移動に時間がかかることや
渡航費が結構高いことを聞いて、大変だなぁと思っていました。
隊長、任務、ご苦労様でした。
私もSARSの終末期にインドネシアへ行きましたが
今回ほど大騒ぎではなかったような・・・。
新型インフルエンザは「メキシコ型」とか命名されるのでしょうか?
私もせき風邪を引いて、電車内では白眼視でしたよ~(怖っ)
by ぺんたごん (2009-05-29 22:40)
肉球さん、
今のところ体調に変化はありませんが、帰路にもらっている可能性もありますので、暫く様子をみております。
ブラジル人は概ね陽気で気さくだったので、好感を持ちましたが、鍵を壊したのも同じブラジル人なのが残念でした。
nice!ありがとうございました。
by kappa (2009-05-30 23:10)
たいせいさん、
確かに降り立ったとき独特の匂いがすることを経験したことはあったのですが、今回は感じませんでした。
もしかしたらマスクをつけていたせいかも知れません。
現地の日系人の話では、ブラジルでも期間労働者の整理は行われているとのことでしたが、日本ほど深刻ではないようです。
nice!ありがとうございました。
by kappa (2009-05-30 23:15)
さちこさん、
新型型インフルエンザが国内で広がっていなければ自宅待機等の措置があったかも知れませんでした。しかし、水際で止めることが出来ず、毒性も弱いので、普通のインフルエンザ並の扱いに格下げされています。
時差ぼけはまだ続いていて、夜は眠れず、変な時間に眠くなりますが、この土日で何とか元に戻したいです。
ご心配いただき、ありがとうございました。
by kappa (2009-05-30 23:48)
kurizoさん、
確かに日本人以外でマスクしているのは中国人だけで、ブラジル人もアメリカ人もマスクはしていませんでした。感染国のアメリカ人がマスクをしていないのは当然かも知れませんが、咳が出ている人はマスクをして欲しかったです。
シュラスコは3回食べましたが、店によって肉の固さが違い、やっぱり値段の良い店の肉は軟らかくて美味しかったです。基本的に食べ放題で、もう要らないと意思表示するまで何度でも切り分けにくるので、翌日の昼頃までお腹は空かなかったです。ああ、体重を計るのが怖い・・・ (蟄居中なのでまだ未計測)。
nice!ありがとうございました。
by kappa (2009-05-30 23:59)
トーゴさん、
休みどころか会議が入っていたりして、感染の可能性については何ら考慮されていないです。それでもインフルエンザを広めたら、私がなんだかんだ言われるのは、目に見えているので、マスクを付けたり、なるべく人と接触しないように気をつけています。
この土日で体調に変化が無ければ、何とかやり過ごせたと思えるのですが。
ご心配、ありがとうございました。
by kappa (2009-05-31 00:06)
ぺんたごんさん、
今回は新型インフルエンザが流行る前に、アメリカ経由便を選んでしまったため、余計な心配をしなければならなくなりました。理由は安かったからですが、そのおかげでキャンセルも出来ず、強行突破しかありませんでした。
私も今体調を崩したら、普通の風邪なのか新型なのか分からなくなってしまいます(と言うか明らかに疑われる)ので、静養を続けています。
nice!ありがとうございました。
by kappa (2009-05-31 00:13)