SSブログ

火災保険と地震保険の契約 [完成後]

 比較検討に時間を費やした火災保険。前にも記した通り、最初は何でも同じと思っていたのですが、保険会社によって細かい条件が異なり、結構奥が深そう。おまけに掛け金は見積もりを取るまで分かりません。この業界も簡単に他社と比較検討されない仕組みがあり、価格の透明性は低いです。ネットで火災保険徹底比較というページがあるのですが、これは価格の比較ではなく、条件を比較しているだけで、価格は結局各社に見積もりを依頼することになっていました。
 建築業界は、坪単価という見せ玉で釣っておき、坪単価に含まれない工事や追加やオプションの嵐で、最終的な支払い総額を膨らますという手法を採っていますが、損保業界は見せ玉さえありません。まあでも、ある条件で見積もりを取ってしまえば、支払総額は露わになってしまう訳で、見積もりを取りまくれば徹底比較することも可能です。まあ家に比べれば金額が二桁小さい火災保険に、そこまでする人もいないと思いますが、

 最初に検討したのは全労済。ここは保険の種類も単純で、ネット上で見積もり金額が出ます。この透明性が気に入ったので、最初はここにしてしまおうかと思ったのですが、引き渡しから引っ越しまで少し間が空く場合は契約出来ないと言われたので諦めました。ただ、ここの場合は住宅の性能による割引は一切無し。木造か鉄骨かの区別だけで、耐火構造やオール電化などは全く考慮されません。火災を起こす確率が高い家も低い家も保険料は同じ訳で、他社ですと割引を受けることができるかっぱ亭の場合は面白くありません。これでは年を取っても保険料が上がらない生命保険と同じで(こんな保険に若い方が入ってはいけません)、火災を起こす確率が比較的小さい(生命保険で言えば死亡する確率が比較的小さい)契約者にとっては、保険料が割高になります。

 全労済に振られたので仕方なく主だった8社に問い合わせをしたことは、以前の記事に書きました。
 火災保険など

 見積もりを沢山取って比較する時間もなかったので、2社を比較し、引っ越しまで少し間が空いても住宅物件として扱ってもらえるAIUと契約しました。仲々決まらなかっただけに、引き渡し前に契約できてとりあえず安心です。

 先日トーゴさんがコメントで披露してくれた雹などの被害については、殆どの保険会社で補償されます。ただし被害額が20万円以上の場合のみです。保険の代理店担当者に、被害額をどうやって算定するのか尋ねると、業者さんの見積もりに依るとのこと。その辺りの事情を業者さんも分かっていて、大抵20万円以上の見積もりをあげてくるそうですが、特に査定することはしないそうです。(ただし領収書の金額で保険金が支払われますので、見積もりを高く出してもらっても実際の工事額が20万円に満たなければ、支払いの対象にはなりません)
 因みにかっぱ亭のように反射衛星砲を備えていても、落下物災害の保険料は割引にはなりません。
 やっぱり拡散波動砲だったか・・・  地球ではタキオン粒子が足りないからなぁ

 かっぱが支払う保険料の約2/3は地震保険で、本体加入額の50%が支払い限度額となり、全壊~半壊の場合、建物の「時価」の半額を限度として保険金が支払われます(火災の場合は加入額を限度として「新価」(再取得価格)が支払われます)。
 これでは地震で家が損傷して住めなくなってしまっても、保険で建物を新築することはできません。これは多分に、地震保険が再取得のための補償ではなく、見舞金的な性格を帯びていることに依ります。地震が頻繁に起きる日本では、損壊した建物を全額保証していたのでは、保険金額がとても高くなってしまうのでしょう。「住宅の耐震性より、地震保険にお金を掛ける方が経済的」という意見もありますが、建て替え費用を丸々補償してくれる訳ではありませんので、注意が必要です。
 建物の時価が段々小さくなるのですから、保険料の高い地震保険に新築時の条件で加入し続けるのは、保険料の無駄払いになります。建物の時価が下がってきたら、地震保険の金額を時価に合わせて下げることができれば、保険料を有効に活用できます。(AIUの場合火災保険加入額の30~50%で加入可能)
 まあ、現在の建築基準で建てられた家が半壊以上の損害を受ける可能性は非常に低いと思いますので、個人的には現在の保険料はかなり割高に感じられるのですが、それなら入らなくて良いかと言われるとちょっと不安。
 建築地周辺は広域的に見ると活断層が多く、直下型の地震が頻繁に発生する地震の巣なのです。
 そういう意味では基礎に飛行石を埋め込んでおく手はあったのですが、1000万円台の家ではちょっと無理(三葉虫なら持っているのですが、力不足でしょう) それに、飛んだ途端に電気ブランが切れてしまい、オール電化の我が家は動力源を失ってしまいます。

 ということで地震保険にも加入。
 地震保険では一応火山の噴火も補償対象になっていますが、近くに火山はありませんので、これは無いようなもの。因みにカミさんの噴火は補償対象外です。

 地震保険同様、保険料を引き上げる要因に水害補償があります。水害は被害が広範囲に及び、浸水により家屋や家財や致命的な損傷を与えるので、被害額も膨大になります。このため保険料も高額です。実際問題として洪水を防止する治水計画は、一定の確率年(例えば50年に一度)に想定される雨量を処理できるように作られていますので、雨量が想定値を超えた場合は、行政の責任の範囲外となり、被害が起こる可能性が高くなります。実際問題として、洪水を完全に防ぐ事は不可能ですし、それを目指しただけでも莫大な工事費が必要となります。昨今の公共事業縮減の傾向から見て、治水事業に大幅な進捗を望むことは出来ず、自分の身は自分で守る(安全な所に家を建てる、基礎を高くする、保険を掛けておく)必要があります。
 また近年、地球温暖化の影響により、これまで想定されていた以上の確率で、短時間に多量の雨が降るようになっていると報告されています。この説が正しいのかどうかは、もう少し時間を掛けて検証する必要があるでしょうが、水害への備えを怠るべきではないと思います。建築地に水害の可能性があるかどうかは、過去の被災歴を調べれば比較的容易に推定することができるでしょう。建築地周辺は丘陵地を開発した土地で標高がやや高く、全体的に少し傾斜しているので水害を受ける可能性は低く、火災保険は水害不担保としています。(色々書いて結局不担保・・・)
 水害不担保でも電柱組の襲撃や、遊星爆弾の被害は補償されるようで、安心して任務を遂行できます。

 火災保険の割引は、2×4工法なので省令準耐火(鉄骨構造に準じる割引額)、オール電化です。割引があると言っても、元々の保険料が高ければ意味はないのですが、最終的にはそれまで比較した会社よりも安くなりましたので、良しとしました。
 以前にもご紹介しましたが、省令準耐火の割引は結構大きいです。2×4は同程度の材料を使用している在来工法と比べて価格が若干高めなのですが、火災保険を長期間前払いで支払うのなら、割引額を考えるとその差はかなり小さくなるのではないでしょうか。

 ともあれ契約が引き渡し日に間に合い、ほっと一息です。

最後までお読み頂きありがとうございました.クリックを頂けましたら更新の励みになります
にほんブログ村 住まいブログ 一戸建住宅へ

前のページへ | 次のページへ


nice!(0)  コメント(10)  トラックバック(1) 
共通テーマ:住宅

nice! 0

コメント 10

さと

そういえば火災保険すっかり忘れてました。
そろそろ検討していかないと、銀行の紹介するのになっちゃう!
工務店が勧めてくれたところもあるし、その他いろいろ調べておかないといけませんね。
by さと (2007-11-02 00:04) 

kappa

そうですね。
加入期間が長くなると会社によって結構差が付くものです。
工務店が勧めてくれる場合、特別の割引があったりするので、そちらも要チェックだと思います。
by kappa (2007-11-02 00:59) 

トーゴ

我が家は利根川の土手から300メートルしか離れていません・・。でも水害は不担保にした記憶があります。過去に水害が多かった地域なので、水流の行き先がわかっているからデス。我が家には水は来ません(キッパリ)。
以前にも書いた雹(ひょう)被害ですが、保険会社がパニックになってた以外はスムーズに手続きは進んだ記憶があります。
ガルバリウムの外壁は凹みが目立ちそうなので、私が経験した雹であれば交換になるはず。20万円以上は堅いと・・・思うのは私ダケ?
by トーゴ (2007-11-02 08:59) 

kappa

さすがトーゴさん。
その土地に長く暮らしている方は、どこが危なくてどこが安全か、分かっているのでしょうね。
ウチのスーパートタ~ンは外壁の一部分でしかないので、20万いかないかも。そこより外構で予定しているカーポートの屋根はポリカーボネートなので、そちらの方が真っ先にやられそうです。
by kappa (2007-11-03 01:56) 

トーゴ

ポリカは強いっす。旧宅のカーポートもポリカ(かまぼこ型)でしたが例の雹では割れませんでした。以前の世帯主がヒビをこさえていて、そこが大きくなっただけでした。
意外と金属製のものは弱くて、のきなみ凹んだ割に、樹脂製品は意外と強かった記憶があります(雨樋はのぞく)。

ところで「プレステン」拝見しました!!エクステリアの施工期間も含めて計画し、年度末に入居するプランだったとは・・・。おみそれしました。はは~。
と、私も見てみたいと思った次第(笑)。
 
by トーゴ (2007-11-03 10:41) 

kappa

!!
ポリカは強いのですか。
イメージと違いますね。これでポインターは安全です。

プレステン  ・・・   知りませんでした  _| ̄|○

建築中に写真を撮っていたら、Beハウスの方が原稿を書く下見だと言って尋ねてきたことがあるのですが、それがプレステンのことだったのかも知れません。

ウチに配達されるプレステンは版が違う様で、11月3日号には記事が載っていませんでした。記事が載っていたのは、もりや・とりで版だったのでしょうか?取り置いて頂けるよう、Beハウスにお願いしてみます。
by kappa (2007-11-04 00:07) 

トーゴ

「ポインター」でビビッときたトーゴです。
かっぱさん邸は「ウルトラ警備隊」基地だったのですね?そっか!スーパートターンは「ウルトラホーク2号」の発射台だったのか!
我が家は・・・ん~・・。基地というより

「四次元怪獣 ブルトン」


ところで「プレステン(もりや・とりで版)」。
私もとっておいてあります(笑)
by トーゴ (2007-11-04 21:15) 

kappa

県立地球防衛軍は乗り合いバスで出動することになっているので、実は自家用車です。

「四次元怪獣 ブルトン 」

私の記憶が確かなら、穴のあいたサッカーボールみたいな形をしていて、穴から怪しげなアンテナを出すやつ。
こいつに似ている家って一体?
謎のトーゴさん亭です。

プレステン、Beハウス・エクステリアの人がとって置いてくれるそうです。ウチに配布される版はグルメ特集ばっかりで、前も後ろもグルメプレステン状態・・・   使えません。
by kappa (2007-11-05 00:48) 

トーゴ

我が家の「スーパートターン」が貼られた暁には、「ブルトン」になるハズです。ふっふっふ・・・。
by トーゴ (2007-11-06 00:42) 

kappa

むむっ。
これは早く見てみたいですねぇ。外壁工事が待ち遠しい・・・
「ブルーなトタン」てなオチではだめですよ  (^.^)
by kappa (2007-11-06 23:59) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。