長雨の果てに,SOSキュウリ隊 [家庭菜園]
隊長、お帰りになられましたか。
うむ、この時期の南国は陽射しが強く、野外での作戦は消耗戦じゃ。
確かに結構日焼けしましたね。
帰路、図らずもエビラと遭遇したが、この地では珍しいな。
それで一戦交えたのですか。
残念ながら高すぎて手が出なんだ。同じマーケットが食堂もやっているが、メニューにある伊勢エビのウニ焼きは、冷凍輸入されたもので、地場産では無いからな。今回はこれで我慢じゃ。
マグロとウニと海ぶどうに見えますが、マーケットの食堂らしく盛りつけがワイルドですね。ウニも南の地では余り口に入りませんが。
元々ウニを食べる習慣が無かった地なので、サザエや伊勢エビ同様、以前はごろごろ海に居ったのが、ナイチャーに目を付けられたらすぐに取り尽くされたそうじゃ。それでも大潮の干潮時に拾いに行くと、幾つか見つかる程度は残っているがな。
ところで、留守の間結構雨が降ったそうじゃが、ウリ科軍団の安否を報告セヨ。
はい、懸案のスイカ隊ですが、一番果を確認しましたが、特に異常は見られません。紅小玉隊は叩いた音がまだ高いですし、ブラックボンバーに至っては未だ巻きひげが枯れていません。
しかしどちらも開花したのが5月末だから、そろそろ採り頃のはずじゃ。昨年のスイカ隊は開花後30日程度で戦果を挙げていたではないか。
今年は成り子が出来るのが昨年より10日程早かったのでその影響かも知れません。開花後の積算温度を調べてみたのですが、36日間で720℃でした。作戦指南書によると小玉スイカの場合は850~900℃が目安とされていますので、その目安まではあと5~6日掛かります。
そうか。早めに着果しても気温が低いから戦果を挙げるまでに時間が掛かるのは、トウモロコシ隊と一緒で暫く待つしかないか。
今のところ、ブラックボンバー隊員に9個、紅小玉隊員に11個の成り子が付いており、作戦自体は順調です。
収穫間近の実があるのに、どんどん成り子が出来るのがメロン隊とは違うな。そのメロン隊の方は如何か。
腐海に沈むプリンスメロン隊員を遠視したところ、雨続きでひび割れが生じているようです。
過去二年間、お尻が割れてダメになった実があったから、今後は注視を怠らないようにせんとな。しかしへたに離層が出来ていないところを見ると、スイカ隊同様まだ熟していないようじゃ。何となく葉が枯れてきて見通しが良くなったように見えるが。
はい、これまでは腐海に埋もれて良く見えなかったのですが、視界が開けたので数えてみたら、全部で15機の生存が確認されています。
15機じゃと?
これまでは確か11機との報告を受けていたが、流石に成らせすぎじゃろ。株元に近い葉からどんどん枯れ上がっているのも頷けるワイ。
メロン隊は最後に糖度が上がりますからね。その分株も弱るので、うどん粉病がひどくなっています。
逆に言えば株に負担が掛かる今が正念場。収穫まで株が持つかどうか、ここ一週間が勝負じゃな。
ころたん隊員は元々実が太っていませんので、雨の影響は全くありませんでした。一番果はネットがかなり発達してきています。
ころたんは配備が遅かったからな。山場はまだまだ先じゃろう。
成り子の数も9個まで増えました。
漸く成り子が増えだしたな。しかし蔓の勢いからして、もっと着果して然るべきじゃが。
雌花が沢山咲いていた時に、雄花が殆ど無かったのが痛かったです。孫蔓をある程度放置するようになったら雄花も咲き出したので、ムシ隊が受粉してくれたのでしょう。
こちらは収穫までまだまだ掛かりそうじゃな。まあウリ科軍団は概ね想定どおりということか。
それが、昨日まで収穫していたキュウリ隊が急に弱ってきました。
おお、何ということじゃ。全体的に萎れているし、株元から葉が枯れ上がっているではないか。
確か昨年もキュウリ隊員は途中で枯れてしまいましたね。何かの病気なのでしょうか。
確かにうどん粉病は広がっていたが、枯れる程では無かったぞ。夏の間、キュウリ無しでは辛すぎるワイ。
カッパなだけに、キュウリ断ちは耐えられないでしょうね。予備としてひょろひょろの苗を配備したキュウリ2号は、まだまだ戦果を挙げるには小さすぎます。
病気以外に考えられるのは、ウリハムシに根をヤラレた可能性もあるな。メロン隊、スイカ隊にはネギを混植したが、隣にニラを植えていたのでキュウリ隊にはコンパニオンを侍らせなかったからな。急ぎキュウリ2号の近傍にネギ苗を配備するのじゃ。
了解しました。幸い1つだけネギ苗が残っていました。
今週末はウリ科軍団祭りだと期待していたのに、残念じゃ。
その代わりと言っては何ですが、インカのめざめ隊の冷蔵保存期間が2週間に達しました。
そうか。評判通り甘くなっているか、試してみるとするか。
他に、図らずも一口サイズになってしまったタマネギ隊、ベビーコーン隊も参戦じゃ。
何を作るのですか?
ワシにも作れる料理というと限られるからな。刻んで煮込むだけのインカカレー。
そしてインカシチューじゃ。
なるほど、途中まで一緒に作り、最後にルーを入れる時に分けたのですね。我が隊にはカレー派とシチュー派が居ますからね。それでイモとタマネギの味は如何ですか。
イモは何も甘くなっておらんぞ。これはインカに一杯食わされたか。
文字通り食べてますが・・・
調べてみると、糖化に必要な貯蔵温度は5℃以下とのことです。
何ぃ? 冷蔵庫の野菜室ではダメと言うことか。
はい、家庭用冷蔵庫で5℃以下はちょっと厳しいですね。
そうじゃな。取り敢えず残った数個は野菜室より温度の低い棚に置いてみようぞ。
タマネギの方は如何ですか。
これは良かった。カレーやシチューでは溶けてしまうタマネギが、一つの具として楽しめるからな。小さくてもこのような楽しみ方が出来るのなら、来期のタマネギ隊の育成に力が入ると言うモノじゃ。
今度はちゃんとした苗を作るように頑張りましょう。
夏の間1株で我が隊の需要を賄う予定だったキュウリ隊員。もともと病気だったのかも知れませんが、長雨の後の日照りで一気に弱ってしまいました。順調なスイカ隊・メロン隊に対して、最も栽培が簡単なキュウリで2年続けて躓くとは・・・
生き物が相手の作戦、思う様には行きません(><)
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うむ、この時期の南国は陽射しが強く、野外での作戦は消耗戦じゃ。
確かに結構日焼けしましたね。
帰路、図らずもエビラと遭遇したが、この地では珍しいな。
それで一戦交えたのですか。
残念ながら高すぎて手が出なんだ。同じマーケットが食堂もやっているが、メニューにある伊勢エビのウニ焼きは、冷凍輸入されたもので、地場産では無いからな。今回はこれで我慢じゃ。
マグロとウニと海ぶどうに見えますが、マーケットの食堂らしく盛りつけがワイルドですね。ウニも南の地では余り口に入りませんが。
元々ウニを食べる習慣が無かった地なので、サザエや伊勢エビ同様、以前はごろごろ海に居ったのが、ナイチャーに目を付けられたらすぐに取り尽くされたそうじゃ。それでも大潮の干潮時に拾いに行くと、幾つか見つかる程度は残っているがな。
ところで、留守の間結構雨が降ったそうじゃが、ウリ科軍団の安否を報告セヨ。
はい、懸案のスイカ隊ですが、一番果を確認しましたが、特に異常は見られません。紅小玉隊は叩いた音がまだ高いですし、ブラックボンバーに至っては未だ巻きひげが枯れていません。
しかしどちらも開花したのが5月末だから、そろそろ採り頃のはずじゃ。昨年のスイカ隊は開花後30日程度で戦果を挙げていたではないか。
今年は成り子が出来るのが昨年より10日程早かったのでその影響かも知れません。開花後の積算温度を調べてみたのですが、36日間で720℃でした。作戦指南書によると小玉スイカの場合は850~900℃が目安とされていますので、その目安まではあと5~6日掛かります。
そうか。早めに着果しても気温が低いから戦果を挙げるまでに時間が掛かるのは、トウモロコシ隊と一緒で暫く待つしかないか。
今のところ、ブラックボンバー隊員に9個、紅小玉隊員に11個の成り子が付いており、作戦自体は順調です。
収穫間近の実があるのに、どんどん成り子が出来るのがメロン隊とは違うな。そのメロン隊の方は如何か。
腐海に沈むプリンスメロン隊員を遠視したところ、雨続きでひび割れが生じているようです。
過去二年間、お尻が割れてダメになった実があったから、今後は注視を怠らないようにせんとな。しかしへたに離層が出来ていないところを見ると、スイカ隊同様まだ熟していないようじゃ。何となく葉が枯れてきて見通しが良くなったように見えるが。
はい、これまでは腐海に埋もれて良く見えなかったのですが、視界が開けたので数えてみたら、全部で15機の生存が確認されています。
15機じゃと?
これまでは確か11機との報告を受けていたが、流石に成らせすぎじゃろ。株元に近い葉からどんどん枯れ上がっているのも頷けるワイ。
メロン隊は最後に糖度が上がりますからね。その分株も弱るので、うどん粉病がひどくなっています。
逆に言えば株に負担が掛かる今が正念場。収穫まで株が持つかどうか、ここ一週間が勝負じゃな。
ころたん隊員は元々実が太っていませんので、雨の影響は全くありませんでした。一番果はネットがかなり発達してきています。
ころたんは配備が遅かったからな。山場はまだまだ先じゃろう。
成り子の数も9個まで増えました。
漸く成り子が増えだしたな。しかし蔓の勢いからして、もっと着果して然るべきじゃが。
雌花が沢山咲いていた時に、雄花が殆ど無かったのが痛かったです。孫蔓をある程度放置するようになったら雄花も咲き出したので、ムシ隊が受粉してくれたのでしょう。
こちらは収穫までまだまだ掛かりそうじゃな。まあウリ科軍団は概ね想定どおりということか。
それが、昨日まで収穫していたキュウリ隊が急に弱ってきました。
おお、何ということじゃ。全体的に萎れているし、株元から葉が枯れ上がっているではないか。
確か昨年もキュウリ隊員は途中で枯れてしまいましたね。何かの病気なのでしょうか。
確かにうどん粉病は広がっていたが、枯れる程では無かったぞ。夏の間、キュウリ無しでは辛すぎるワイ。
カッパなだけに、キュウリ断ちは耐えられないでしょうね。予備としてひょろひょろの苗を配備したキュウリ2号は、まだまだ戦果を挙げるには小さすぎます。
病気以外に考えられるのは、ウリハムシに根をヤラレた可能性もあるな。メロン隊、スイカ隊にはネギを混植したが、隣にニラを植えていたのでキュウリ隊にはコンパニオンを侍らせなかったからな。急ぎキュウリ2号の近傍にネギ苗を配備するのじゃ。
了解しました。幸い1つだけネギ苗が残っていました。
今週末はウリ科軍団祭りだと期待していたのに、残念じゃ。
その代わりと言っては何ですが、インカのめざめ隊の冷蔵保存期間が2週間に達しました。
そうか。評判通り甘くなっているか、試してみるとするか。
他に、図らずも一口サイズになってしまったタマネギ隊、ベビーコーン隊も参戦じゃ。
何を作るのですか?
ワシにも作れる料理というと限られるからな。刻んで煮込むだけのインカカレー。
そしてインカシチューじゃ。
なるほど、途中まで一緒に作り、最後にルーを入れる時に分けたのですね。我が隊にはカレー派とシチュー派が居ますからね。それでイモとタマネギの味は如何ですか。
イモは何も甘くなっておらんぞ。これはインカに一杯食わされたか。
文字通り食べてますが・・・
調べてみると、糖化に必要な貯蔵温度は5℃以下とのことです。
何ぃ? 冷蔵庫の野菜室ではダメと言うことか。
はい、家庭用冷蔵庫で5℃以下はちょっと厳しいですね。
そうじゃな。取り敢えず残った数個は野菜室より温度の低い棚に置いてみようぞ。
タマネギの方は如何ですか。
これは良かった。カレーやシチューでは溶けてしまうタマネギが、一つの具として楽しめるからな。小さくてもこのような楽しみ方が出来るのなら、来期のタマネギ隊の育成に力が入ると言うモノじゃ。
今度はちゃんとした苗を作るように頑張りましょう。
夏の間1株で我が隊の需要を賄う予定だったキュウリ隊員。もともと病気だったのかも知れませんが、長雨の後の日照りで一気に弱ってしまいました。順調なスイカ隊・メロン隊に対して、最も栽培が簡単なキュウリで2年続けて躓くとは・・・
生き物が相手の作戦、思う様には行きません(><)
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隊長~!ペコロスはよかったようですね
インカのめざめは栗のようなホクホク感が売りだそうですが、まだ熟成していなかったんでしょうか?
隊長のお料理の腕もどんどん上がってきましたね~
一期目きゅうりは私もそうなっています
液肥をやって復活を果たすかどうか、試してみますね
雨がつづいたあと、急に暑く日が照ると、こちらでは「木があがってしまった」といいますが、弱ることがありますね
同じ瓜科でメロンやスイカは大丈夫なんですね?
by ann (2012-07-09 20:35)
西瓜、メロン生育が順調で良いですね。羨ましい。インカは低温保存、なかなか難しいですが、ある意味水分が抜ける一月後の方が美味しいと思いますよ。
by 水郷楽人 (2012-07-10 21:06)
メロン隊が楽しみですね~~。
おいしいメロンになりますようww
ふむ・・・キュウリ隊が気になりますね。
by o-sami-o (2012-07-10 22:49)
ann殿、
ペコロス、美味しかったです。
これならタマネギ栽培の楽しみも増すと言うモノです。
インカの目覚めは確かにクリのような食感はありますが、甘さは感じませんでした。冷蔵して甘さを引き出すのは難しいのかも知れません。
「木があがってしまった」とは初めて聞きますが、確かに同じようなことが他の部隊でもありました。
病気ではなく、天候で枯れてしまうということは、土作りが不足していたのかも知れません。
キュウリにここまで苦戦するとは思いませんでした。
by kappa (2012-07-13 19:34)
水郷楽人殿、
確かにとれたてのジャガイモは水っぽいので、水分を抜くという効果はありますね。
もう少し頑張ってみます。
nice!ありがとうございました。
by kappa (2012-07-13 19:35)
o-sami-o殿、
メロン隊、先鋒は破裂してしまいましたが、何とか収穫に漕ぎつけました。
キュウリ隊はもうダメぽ・・・
nice!ありがとうございました。
by kappa (2012-07-13 19:36)