SSブログ
仕様と価格 ブログトップ
- | 次の3件

屋根 [仕様と価格]

 屋根については形状、素材について、性能、メンテナンス性について検討しました。検討にあたって、屋根は家の重要な部分の一つと思っていましたので、ローコスト化のために仕様を落とすつもりはありませんでした。

 屋根に求められる性能と言えば、防水性、耐久性、耐熱性、耐衝撃性、遮音性などでしょうか。このうち最も重要なのは防水性だと思います。
 屋根の形状はこの防水性に大きく影響します。
 屋根のかたちは、切妻屋根、寄せ棟屋根、片流れ屋根、差し掛け屋根、入母屋屋根、陸屋根(ろくやね)等があり、これらを組み合わせた形状の屋根も見かけます。
 屋根のかたち
 屋根の構造と屋根材
 雨漏りしにくいのは、形状が単純な寄せ棟、片流れ、切妻屋根と言われています。屋根と屋根の継ぎ目、屋根と壁の継ぎ目が多く、複雑な形状の屋根ほど雨漏りの可能性が高くなります。特に屋根と屋根の継ぎ目が谷状になっている部分は弱部となるので、何らかの対策をすることが望ましいようです。
 谷板取付(屋根屋ばんざい!)
 現在かっぱ亭を手がけてくれている大工さんも、屋根の形状は単純な方が良いと言っていました。
 逆に屋根の形が複雑になると、変化が出て見栄えが良くなります。
 屋根と雨漏りについて
 欠陥になりやすい部分
 かっぱ亭は見栄えより機能重視でしたので、屋根の形は雨漏りしにくい形状にしようと思いましたが、その一方で小屋裏をDENとして有効活用したいので、切妻屋根を選びました。また将来的に弱部となる可能性があるトップライトも設けないこととしました。
 小屋裏の採光にはトップライトや差し掛け屋根は魅力だったのですが、あくまで屋根の機能を重視しました。

 次に屋根の素材について。
 防水性の次に重視したのは耐久性です。屋根材として耐久性に優れているものとしては、瓦、ガルバリウム鋼板等があります。スレート(コロニアル)はこれまで耐候性に劣ると言われてきましたが、最近は改良された製品も出ているようです。
 屋根材についての比較検討を記したページはたくさんあります。それぞれ自社で扱っている屋根材の優秀性を記しており、実際のところ何が優れており、何が劣っているのかについて、定量的な比較は難しいです。
 ただ、「重い屋根は地震に弱い」という短絡的な考えから、軽い屋根材を選ぶのはどうかと思いました。屋根が重くなれば確かに耐震性は低下しますが、その分構造を強化すれば良いだけの話です。ビルダーには、「地震に弱くなるから軽い屋根材を使用した方が良いですよ」というより、「うちの構造はしっかりしているから屋根材は何でも大丈夫」といって胸を張って頂きたいものです。軽い屋根材を推奨しているH.M.には、構造部分にあまりお金をかけたくないという姿勢が見え隠れします。
 上記3種のうち、最も耐久性に優れた素材は瓦の様ですが、下に挙げた参考ページを見ると、ガルバリウムも耐候性スレートも遜色ない様に思えました。後は好みの問題かも知れません。かっぱの場合、外壁材の保護のため軒を出したかったこと、耐候性スレートは未だ実績が乏しかったこと等から、屋根材には瓦を選びました。Beハウス側としては屋根材が瓦になってもそれに合わせて設計するので全く問題ないとのことでした。
 瓦屋根は瓦と瓦の重ねしろが短いため、ある程度勾配を付けないと雨仕舞いが悪くなり、最低でも五寸勾配は欲しいと思いましたが、小屋裏空間を確保するため、最終的には六寸勾配になりました。この六寸勾配というのは、特別の足場なしで登れるぎりぎりに近い勾配だそうです。メンテナンスの費用を考えると、余り屋根勾配を大きくするのも考えものなのです。

耐候性コロニアル
一般的な屋根の構造や損傷、日頃のお手入れ、点検補修について
屋根材のポイント
コロニアル葺きのメリット,デメリット
スレート系屋根の塗装
カラーベストコロニアル屋根の塗替えは必要か?
ガルバリウム鋼板屋根について
瓦屋根葺き替え工事

 金属屋根を採用する場合、さらに耐熱性や遮音性を検討する必要がありますが、瓦屋根を採用したためこの部分については余り検討しませんでした(いい加減ですみません)。ただ、断熱材に吸音機能は余り期待できない様です。

 出来上がったパースを見てかっぱが一言、

 アパートみたいな屋根。

 妻は、

 いいじゃない、アパートで。

 (外観に拘らないかっぱ夫婦でした)

・今日の現場
 バルコニー廻りのサイディングと、二階のフローリングが進みました。
 暑い中ご苦労様でした。

最後までお読み頂きありがとうございました.クリックを頂けましたら更新の励みになります
にほんブログ村 住まいブログ 一戸建住宅へ

前のページへ | 次のページへ


nice!(2)  コメント(7)  トラックバック(4) 
共通テーマ:住宅

床面積・小屋裏・バルコニー [仕様と価格]

 最終的に契約した家の仕様を順次記します。
 延べ床面積は39坪と少し小さくなりました。この他、バルコニー2.75坪、吹き抜け0.75坪、小屋裏7.75坪、屋根のかかるポーチ1.5坪となり、これらを全て足した面積は50.75坪になります。

 39坪のうち収納は4坪強とちょっと少な目なので、小屋裏で補う事になります。
 小屋裏は15畳程。かっぱのDENも兼ねますので広く取り、荷物の出し入れに便利なように、階段は固定階段としました。以前は小屋裏に登る階段を固定階段とすることは出来ない場合があったようなのですが、最近は問題ないようです。

 バルコニーは洗濯物や布団を干すため、少し広めの奥行きを希望していたのですが、延べ床面積を減らす過程で奥行きが2mになり、ちょっと広めになりました。大部分屋根がかりなのですが、逆に言えば一階リビングの上にバルコニーが乗っていることになります。

 バルコニーについては、一階の部屋の上に乗せる構造だと雨漏りの恐れがあります。さりとてオーバーハングさせる場合は支柱が必要となりますが、これが進入経路となり防犯上は良くありません。この辺り悩む所ですが、前者の場合は定期的なメンテナンス、後者の場合は支柱に登られない対策を取れば良いと思います。かっぱ亭の場合防水加工はFRP防水ですので、メンテナンス間隔は10年程度でしょうか。
 また、バルコニーにエアコンの室外機を置くと振動が伝わり耐久性を落とすという掲示板の書き込みがありましたが、実際の所どうなのかはちょっと分かりませんでした。

最後までお読み頂きありがとうございました.クリックを頂けましたら更新の励みになります
にほんブログ村 住まいブログ 一戸建住宅へ

前のページへ | 次のページへ


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:住宅
- | 次の3件 仕様と価格 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。