2月の電気代_電気蓄熱式床下暖房フル稼働 [完成後]
先月の電気代の報告をしてから早や一ヶ月。データを分析するはずが、仕事にヤラレて帰宅が遅くなり、家では引っ越しの準備があって延び延びになってしまっています。
遅ればせながら、かっぱ亭の2月の電気代は次のとおり。
この月は29日分で、総額は18,298円でした。
何度も記しますが、まだ引っ越していないので、この料金は電気蓄熱式床下暖房と、24時間換気のものとなります。
夜間2(200V)が電気蓄熱式床下暖房の分で、一時間あたりの消費電力に換算すると18kwhです。これは能力一杯の値で、この期間はフル稼働していたことが分かります。
深夜電力だけで運転して月に2万円弱ですから、かなり大食らいなのですが、割引額も結構なものなので、もう少し暖かくなり暖房機を使用しなくなった段階で、年間を通したランニングコストを評価してみたいと思います。
夜間2以外では、先月との比較で、昼間:20→11、朝晩:23→12、夜間1:20→11と、いずれも消費電力が少なくなったことが目につきます。
これは24時間換気(第三種集中換気システム)を弱くしたことによるものだと思います。
24時間換気を弱にした1月22日~2月22日の、1日あたりの夜間1電力消費量を計算してみると、0.377kwhとなり、12月25日~1月22日の0.507kwhと比較して、約25%減少しています。換気能力が消費電力に比例するとすれば、換気量も25%減になっていると考えられます。
ただし、室内温度の変化は余りありません。
1月29日以降のかっぱ亭の温度変化は次に示す図のとおりです。
1月29日から2月12日までは最高気温が10℃を下回る寒い日が続きましたが、リビングの温度は概ね20℃前後が保たれ、二階と屋根裏部屋は10~15℃でした。
2月13日から2月19日までは最低気温がマイナス2℃以下になる日が多く、非常に寒い日が続きましたが、リビングの温度は余り変わりませんでした。しかし、二階と屋根裏部屋の温度は10℃を切る時がありました。途中、床下温度が表示されていないのは、スイッチ押し忘れによりデータが取れていない期間です。
2月19日からは一転して暖かくなり、2月23日までは最高気温が15℃を超えました。さすがにこれだけ気温が高くなると、リビングの温度は25℃近くまで上がりました。その後は急に寒くなり、最低気温がマイナス5℃を下回ると、リビング、二階、屋根裏とも、一時的に2月上旬の温度に戻りました。
3月に入ると最高気温も15℃程度の日が続きました(2月24日以降、早朝に見られる温度のピークは、かっぱ亭は正面が真南ではなく少し西に振れていることにより、朝日が家の裏側(北側)まで射し込んでくるようになったためと思われます)。
この時期、リビングの温度は23~25℃に達する日が続きました。生活していると暑く感じることもあると思います。二階や屋根裏の温度も15℃前後を推移するようになりました。
これ以降はどんどん暖かくなってきますので、暖房の評価は一応ここまでにすることとしました。
ここ一ヶ月の温度変化を見る限り、室内の温度は1月と余り変わらず、24時間換気を弱にした影響は見いだせません。
ただ、寒い日でリビングの温度が20℃を切ることがあっても、それは主に深夜ですので、リビングに居る限りは快適と言えます。
これに対して二階、小屋裏の温度は殆ど10~15℃ですから、補助暖房なしではちょっと辛い感じです。一階から階上へ熱は主に空気の対流によって運ばれますが、それが十分でない模様。かっぱ亭は一階に、ユニットバスとトイレとレンジに常時換気が付いています。レンジのシロッコファンはスイッチを切ってありますが、ユニットバスとトイレはスイッチを切ることができません。二階と小屋裏の温度が十分上がらないのは、暖められた空気が上昇する前に排出されてしまうからかも知れません。
暖房機の能力と家の性能を考えると、生活熱が発生しない状況ではこの程度が精一杯であることは分かるのですが、常時換気も強弱の切り替えができたら良かったかなと思います。
・・・
話は戻って、一ヶ月前に暖房費に大きな影響を与える要因があると記しましたが、それは日射による熱の取得でした。
上に示したかっぱ亭の温度変化を見ていただければ分かると思いますが、気温も上がる日は室内からの熱の放出が少なくなり、結果的に室温が上昇します。
しかし外気温が同じであっても、晴れている日と、曇っている日では、同じ暖房をしていても室温はかなり違ってくるのです。データから日射の影響を抽出するのが難しいのですが、何とかその辺りを分析してお示し出来れば思います。
(かっぱ亭近況)
今日はコンクリート表面吹き付け予定日だったのですが、生憎の雨で延期です。ずっと晴れていたのに今日だけ雨とは天気が恨めしいです。 (><)
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遅ればせながら、かっぱ亭の2月の電気代は次のとおり。
この月は29日分で、総額は18,298円でした。
何度も記しますが、まだ引っ越していないので、この料金は電気蓄熱式床下暖房と、24時間換気のものとなります。
夜間2(200V)が電気蓄熱式床下暖房の分で、一時間あたりの消費電力に換算すると18kwhです。これは能力一杯の値で、この期間はフル稼働していたことが分かります。
深夜電力だけで運転して月に2万円弱ですから、かなり大食らいなのですが、割引額も結構なものなので、もう少し暖かくなり暖房機を使用しなくなった段階で、年間を通したランニングコストを評価してみたいと思います。
夜間2以外では、先月との比較で、昼間:20→11、朝晩:23→12、夜間1:20→11と、いずれも消費電力が少なくなったことが目につきます。
これは24時間換気(第三種集中換気システム)を弱くしたことによるものだと思います。
24時間換気を弱にした1月22日~2月22日の、1日あたりの夜間1電力消費量を計算してみると、0.377kwhとなり、12月25日~1月22日の0.507kwhと比較して、約25%減少しています。換気能力が消費電力に比例するとすれば、換気量も25%減になっていると考えられます。
ただし、室内温度の変化は余りありません。
1月29日以降のかっぱ亭の温度変化は次に示す図のとおりです。
1月29日から2月12日までは最高気温が10℃を下回る寒い日が続きましたが、リビングの温度は概ね20℃前後が保たれ、二階と屋根裏部屋は10~15℃でした。
2月13日から2月19日までは最低気温がマイナス2℃以下になる日が多く、非常に寒い日が続きましたが、リビングの温度は余り変わりませんでした。しかし、二階と屋根裏部屋の温度は10℃を切る時がありました。途中、床下温度が表示されていないのは、スイッチ押し忘れによりデータが取れていない期間です。
2月19日からは一転して暖かくなり、2月23日までは最高気温が15℃を超えました。さすがにこれだけ気温が高くなると、リビングの温度は25℃近くまで上がりました。その後は急に寒くなり、最低気温がマイナス5℃を下回ると、リビング、二階、屋根裏とも、一時的に2月上旬の温度に戻りました。
3月に入ると最高気温も15℃程度の日が続きました(2月24日以降、早朝に見られる温度のピークは、かっぱ亭は正面が真南ではなく少し西に振れていることにより、朝日が家の裏側(北側)まで射し込んでくるようになったためと思われます)。
この時期、リビングの温度は23~25℃に達する日が続きました。生活していると暑く感じることもあると思います。二階や屋根裏の温度も15℃前後を推移するようになりました。
これ以降はどんどん暖かくなってきますので、暖房の評価は一応ここまでにすることとしました。
ここ一ヶ月の温度変化を見る限り、室内の温度は1月と余り変わらず、24時間換気を弱にした影響は見いだせません。
ただ、寒い日でリビングの温度が20℃を切ることがあっても、それは主に深夜ですので、リビングに居る限りは快適と言えます。
これに対して二階、小屋裏の温度は殆ど10~15℃ですから、補助暖房なしではちょっと辛い感じです。一階から階上へ熱は主に空気の対流によって運ばれますが、それが十分でない模様。かっぱ亭は一階に、ユニットバスとトイレとレンジに常時換気が付いています。レンジのシロッコファンはスイッチを切ってありますが、ユニットバスとトイレはスイッチを切ることができません。二階と小屋裏の温度が十分上がらないのは、暖められた空気が上昇する前に排出されてしまうからかも知れません。
暖房機の能力と家の性能を考えると、生活熱が発生しない状況ではこの程度が精一杯であることは分かるのですが、常時換気も強弱の切り替えができたら良かったかなと思います。
・・・
話は戻って、一ヶ月前に暖房費に大きな影響を与える要因があると記しましたが、それは日射による熱の取得でした。
上に示したかっぱ亭の温度変化を見ていただければ分かると思いますが、気温も上がる日は室内からの熱の放出が少なくなり、結果的に室温が上昇します。
しかし外気温が同じであっても、晴れている日と、曇っている日では、同じ暖房をしていても室温はかなり違ってくるのです。データから日射の影響を抽出するのが難しいのですが、何とかその辺りを分析してお示し出来れば思います。
(かっぱ亭近況)
今日はコンクリート表面吹き付け予定日だったのですが、生憎の雨で延期です。ずっと晴れていたのに今日だけ雨とは天気が恨めしいです。 (><)
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冬とは大きく熱環境が変わりますが、夏場の住環境において屋根面からの日射による熱がバカにならないと感じています。
和瓦の場合は瓦裏に通気層を持ちますがそれでも幾ばくかの熱が入りますし、他の屋根材の場合には野地面もしくは天井面での断熱により状況は大きく変わると感じています。
夏の結果も見てみたいような気がしました...。
PS.
暖房の評価。お疲れ様でした!
大変勉強になり、ありがとうございました!
by たいせい (2008-03-11 10:06)
たいせいさん、
屋根裏部屋にはエアコンを付けなかったので、夏場にどうなるのかはちょっと心配なところです。ブログが続いていれば、レポートしたいと思います。
最近ブログに割ける時間が少なくなり、更新も週1回程度になってしまっており、我ながら先が見えません。
日射の暖房費への影響は、近々レポートできると思います。
nice!&トラックバックありがとうございました。
by kappa (2008-03-11 12:58)
蓄熱式床下暖房って暖かさを保てて良いですね~。
ちゃんとデータで見えると納得しちゃいます。
うちは朝方はタイマーで暖房をつけたりしてます。
そういう面倒さがないのは魅力です。
by mugitea (2008-03-11 19:11)
きれいなデータになりましたね。
雨戸を開けて、使い始めたら全体にきれいになりそうですね。
24時間換気は、暖房等のことは考えていない現代の法がおこなったことですから、うまく考えて取り入れるのが良いかと。
温度の影響だけでなく、湿度もあると思いますが、あれだけで湿度が下げられるかと思うと痛い目にあいます。
結局のところ、うまく使うのが難しいし、使いこなしている方はいないと思います。逆に悪いことのほうが多いかも。
うちの団地も建築基準法改正後の換気義務付け後なのでずっとまわっています。
by tsk (2008-03-12 00:02)
mugiteaさん、nice!ありがとうございます。
床下から暖まるので、各部屋のドアを開け放つ必要がない所が良いです。
ただ普通の蓄暖と違ってファンが無いので、寒い外から帰ってきて暖かい風にあたるということは出来ませんし、記事にもあるとおり二階には熱源がありませんので、これだけでは温度は低くなってしまいます。
一長一短でしょうか。
うちも暮らしだしたら深夜時間帯のうちにエアコンをタイマーで動かすことになると思います。
by kappa (2008-03-15 18:17)
tskさん、nice!ありがとうございます。
どうしても設計者は確認申請を通すために換気量を過大に設計しますので、季節によって強弱を選べる設計にして欲しいところでした。
この辺り、建築前は全くノーチェックでした(換気についての設計値も示されていませんでしたが)。
湿度の点に関しては、暖房機、コンロなどから水蒸気が出ませんので、逆に過乾燥を心配しています。無垢材が露出している家でしたら、ある程度の調湿効果が期待できるのですが、ウチの場合調湿効果がある建材は一部の壁面にしか使用されていませんので期待薄で、加湿器が必要になりそうです。
by kappa (2008-03-15 18:33)